
臨機応変
手間暇かけることはいつ何時でも尊いですが ここは臨機応変に!
金継ぎは手間暇かかるもの
漆が乾くのに、時間がかかります。環境も整えてあげなければなりません。
手間暇かかります。
その手間暇の、隙間にある自然環境と自分自身。それと向き合う貴重な時間がとても尊いと思うのです。
臨機応変

これは、修復依頼のありましたおたま置きです。
おたまを置く部分がパキンと割れてしまってます。
接着しますが、なかなか作業スペースの確保が難しい破損箇所。
直接食材や口が触れない箇所であること。
ある程度の強度が必要な箇所であること。
以上をふまえ、
接着剤と真鍮粉による簡易金継ぎで修復しました。

作業開始からおよそ10分。

きれいに頑丈にくっつきました♡
ぷっくりふくらんだ修復部分もかわゆいです。
伝統的な金継ぎの技法を用いたとしたら
おそらくこの100倍の時間がかかっていたでしょう。
おたま置きの元々のデザインと調和した、いい感じの修復仕上がりになったと思いますが
いかがでしょうか!
金継ぎは、そんなに敷居が高いものではありません。
使う材料や用いる技法も臨機応変に。
それで
修復することがとても心地よいことに気付いてもらいたいです。
修復が日常にあるくらし。
ここちよい。
2024.05.14.tue