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食器にも使える接着剤金継ぎ 開発中

日数がかかる、かぶれるリスクのある本漆金継ぎ。 1日で仕上がる、かぶれる心配は低い簡易金継ぎ。 簡易と名前ついているけれど、実は全然簡易じゃないし、修復後食器として使用できない点にずっとモヤモヤしてました。 なので開発することにしました。

本漆金継ぎと簡易(モダン)金継ぎのメリットデメリット

本漆金継ぎとは
漆を用いて、割れたり欠けた器を修復する日本古来の技術。
漆を用いるため、場合によってはかぶれたりする可能性もある。
漆は速乾性にかけるため、乾燥時間が必要となり全体にかかる時間が数ヶ月に及ぶこともある。

簡易(モダン)金継ぎとは
接着剤やエポキシパテを用いて、器の割れや欠けを修復するもの。
ケミカルなものを使うため、修復後の食器としての使用はおすすめできない。

※食品が直接ふれたり、口が触れたりする部分への修復の場合


しかし、速乾性のある材料を使うため、1日で仕上げまで行え、気軽に金継ぎの作業を経験して楽しんでいただけるメリットがある。

同じ手間暇かけたのに

簡易金継ぎと言いますが、作業工程が簡易というわけじゃありません。
むしろ、本漆金継ぎよりもある意味難しいと思っています。

なぜなら、速乾性のある材料(5分で固まる接着剤など)を使うため、常に時間との勝負。
受講生さんたちに、休む暇はありません笑

そして、こんなに手間暇(暇はかけてない)かけたのに、修復後食器として食事をよそおうことができないなんて、切なすぎませんか。

なので、講座でよくいうのですが「本当に大切な器は簡易金継ぎしないほうがいいです。時が来たら本漆金継ぎでぜひ修復し、食器としてまたお使いください」と。

だけど、仕上げまでに数ヶ月かかることもある本漆金継ぎ。
なかなかとりくめない方も多いのも事実です。

自分で開発することにした

そこで、どうしたら食器としてつかうことのできる簡易金継ぎができるかなーと、いろいろ調べたり実験したりしております。

また。せっかくなので作業自体や使う道具なども本漆金継ぎに寄せることができたらと思っています。

材料は発見できた。
作業も自分で再現できた。

よしできた!

そう思って、金継ぎしたことのない方に、まっさらな状態で体験してもらうと
全然うまくいかなかった。。。

もっと作業性をたかめ、いろいろを簡単にしないと講座として成り立たない。

もうすぐ完成しそうです

そんなこんな、試行錯誤してもうどのくらいでしょうか。
1年以上は試行錯誤しています。

でももうすぐ完成しそうです!やった!

また追ってご報告します。
お楽しみに♡

2024.05.22.wed